建築大好きオジサンの覚書

55才からの迷わないマンションリフォーム

おすすめビルトイン食洗機:幅60㎝フロントオープン式食洗機・イギリスの方々のご意見編

f:id:shirokumablog:20180821235319j:plain

幅60㎝のフロントオープン式の食洗機を入れることにしました。海外ではどのような基準で食洗機を選ぶのでしょう。今回はイギリス編です

前回のアメリカの方々のご意見だけではいかにも片手落ちなので、ヨーロッパの皆さまが食洗機をどうとらえているかもチェックしてみました。あ、イギリスはもうヨーロッパ共同体っていえないか

Good Housekeeping UK誌のサイトとテレグラフ誌から「食洗機の採用基準」や「食洗機に対する考え方」を拾ってまとめてみました

www.goodhousekeeping.co.uk

www.goodhousekeeping.co.uk

www.telegraph.co.uk

「もう永遠に(食器洗い用)ゴム手袋とはさようならです!」って書き出しがなんともいえない味わいのGood Housekeeping UK版です

食洗機に対するアプローチも英米で若干違っていて興味深いです

アメリカ版が「食洗機はこうあるべき」という上から目線なのに対して、イギリス版は「いろいろあるから必要な機能だけを選んだら?」って一歩引いた態度です

そもそも、イギリス版の「食洗機、置けるかなぁ。キッチンの広さ足りないよね」と心配そうな様子も好感度あがります

その上「使うからには、メンテナンスもしっかりして長持ちさせたい」とエコな感じや「一応言っておくね、食洗機に入れられないモノもあるよね」という基本から説明するところもちょっとアメリカ版とは違っていますね

そもそも設置出来るかから考えよう

  • 設置場所の確認が必要:食洗機は基本(日本製を除いて)水をお湯に沸かして使用するため給排水ができるよう、キッチンのシンクの近く(約1.2m以内)に設置しなければならないです

イギリスの食洗機は大きく分けて2タイプあります

アメリカ文化に毒されているボクらにはピンとこないのですが、どうやらイギリスでは食洗機はスタイリッシュにリフォームされたキッチンにがっちりと組み込まれるモノではなく、「もともとある古いキッチンセットの横にそっと置く」という発想のようです

イメージとしては、「家電量販店で買ってきて、日曜大工的に木枠を作って、キッチン脇に置けばいいんじゃない?」って感じでしょうか

日本でよく見る「卓上の据え置き方式」ではない「キッチンセットの脇に独立して置く方式」がメジャーなようです。freestanding dishwasherで画像検索するとヒットするのはそういう感じの食洗機でした

もちろん、アメリカ的な「ビルトインでカッコウいいでしょう」的な食洗機もありますがね

  • キッチンのシンク脇に置く独立型の食洗機:自宅を賃貸に出したり、自分たちが引越ししても取り外しが容易な(a freestanding dishwasher)タイプです
  • ビルトインタイプの食洗機:スタイリッシュなキッチンに組み込まれたビルトイン(an integrated machine)タイプです。操作パネルも前面に出ていなくて恰好がいいのですがなにしろ価格が高いです。また、操作パネルが前面に出ているセミ・ビルトインタイプ(a semi-integrated machine)もあります

キッチンのシンク脇に置く独立型の食洗機:サイズを家族構成とスペースから探ろう

ボクらが想像している海外製の食洗機とは少し違って、独立してキッチン脇に置くようなタイプ(freestanding models)です。後付けするタイプなので、シンクからの距離はしっかり測って準備する必要があります。

たいていは操作ボタンが前面に付いていますが、高性能機種なら前面から操作パネルが見えないスタイリッシュな造りになっています

  • 大きいサイズがおススメ:12人~15人用の食器セット(フォークなども含めて120~150点のアイテム)が入る大きさ(高さ85㎝×幅60㎝×奥行60㎝)がお勧めではあります。
  • 小さいサイズも少人数家庭には十分:スペースがなければ90~100点程度のアイテム数が入るサイズ(高さ85㎝×幅45㎝×奥行60㎝)でも少人数家庭やカップルなら十分です
  • 卓上サイズも実用的:独り暮らしやカップルなら卓上サイズ(高さ55㎝×幅55㎝×奥行50㎝)も、だいたい電子レンジくらいの大きさで便利です。ただ、価格は結構高くて大きいサイズくらいはしてしまいますからくれぐれもご注意を

ビルトインタイプの食洗機:2種類から選ぼう

このビルトインタイプ(インテグレイテッド・タイプ= Integrated)が、いわゆるボクらがイメージする最新的の海外製食洗機かなと思います。キッチンセットに組み込まれていて前面から操作パネルが見えません。また「床からの高さがほぼ横並びの美しさ」が理想とされています

  • 大きいサイズ:120~150点のアイテム用ですがキッチンシンク脇に置くタイプより若干小さいサイズ(高さ82㎝×幅60㎝×奥行55㎝)です
  • 小さいサイズ:90~100点のアイテム用ですが、キッチンシンク脇に置くタイプより若干小さいサイズ(高さ82㎝×幅45㎝×奥行55㎝)です
  • 卓上タイプはほとんどありません
  • 前面の操作パネルが見えるセミ・ビルトインタイプ(セミ・インテグレイテッド・タイプ=Semi-integrated)も大きいタイプと小さいタイプであります。

食洗機の性能に着目しよう

  • 食洗機は衛生的:高温洗浄と食洗機専用洗剤の機能のおかげで、手洗いよりずっと衛生的です
  • 適切なモードを選ぼう:焦げや干からびた食べ残しは食洗機に入れる前に落としておきましょう。またフル回転させない場合でも「洗い落とし(リンス・プログラム)仕様」があれば、こびりつき落としには最適です
  • 最低3種類の洗浄モード搭載は必要:「高温洗浄(65度)」、「エコプログラム洗浄」、「軽い汚れ向き洗浄」の3種最近の機種にはあるはずなのでまずはチェックしましょう。「グラス専用モード」、「焦げ付きに洗い落とし(リンス)プログラム」、高性能機種であれば「自動で汚れを感知するプログラム」などオプションもいろいりあります。当然価格もアップするので、自分に必要なプログラムを選別しましょう

節電のために気を付けること

  • 食洗機のグレードをチェック:節電のレベルはA-Gまであるので、出来れば一番上のレベルを選びましょう。エコプログラム搭載機種もチェックしましょう
  • 食洗機は経済的:手洗いより圧倒的に経済的です。2007年と2008年に実施された研究(ドイツ、イタリア、スウェーデン、イギリスの家庭対象)によると、50%の家庭が食洗機使用で節水、28%の家庭が節電できたそうです。またEnergy Saving Trust の調査によると、9分以上水を出し放しにして手洗いで食器を洗うのと食洗機の運転で使用する水量と電力はほぼ同じだそうです。
  • 運転させる時は食洗機内を食器でいっぱいにしましょう

他に考慮すべき点もろもろ12点

  • タイマー搭載:価格の安い夜間電力を使う時はタイマーがあると便利です
  •  上下バスケットの位置をずらせるかを確認:大きな食器や鍋を入れる時はバスケットがずれると便利です。バスケットをずらす方法はメーカーと機種によって操作が違うので確認しましょう。ボタンを押して高さを変えたり、バスケット全体を外す必要があったり、傾斜させたり、自分に合うスタイルを探しましょう
  • 食器を支えるパーツ(prongs):折りたためた方が大きな食器や鍋が入ります
  • カトラリーなどを収納するトレイ:最近の流行です。トレイがあるとカトラリーをきっちり収納できて動かず安心です
  • チャイルド・ロック機能:子どもが誤作動させない仕組みがあるかチェックしましょう
  • 水漏れ感知センサ―の搭載:万が一水漏れが起きた場合、自動で給水がストップする機能があることをチェックしましょう。水圧を感知して給水を自動で止めるセンサーがあれば「洪水を引きおこさない」です。このセンサーで「心の平安を得ましょう (peace of mind)」(このフレーズ、イギリスっぽいな)
  • プリ・リンス機能:フル運転させる前に、ちょこっと水洗いが出来る機能があれば、少人数家庭で食器をためて運転させる時に便利です
  • 乾燥システムをチェック:乾燥は2つの方法があります。「熱風乾燥」は電気代がかかります。「余熱乾燥」システムもあります
  • 水センサーの搭載:軽い汚れには使用する水の量を節約するモードが搭載されている機種があります
  • 塩チェッカー機能:ヨーロッパの硬水を緩和させる「塩」を投入するタイミングを教えてくれます(日本には必要ない機能です)
  • リンス剤チェッカー機能:水垢除去、水切れをよくして乾燥を早め、グラスをピカピカにするリンス剤を投入するタイミングを教えてくれます
  • 運転音をチェック:45から50デシベルが適切です

適切なメンテナンスをこまめにしよう

  • プロペラのメンテナンス:水が噴射回転するプロペラが食器とぶつからないように注意しましょう。また、プロペラの穴が詰まる場合は楊枝で穴のごみを掻き出しましょう
  • 硬水対策の塩:(ヨーロッパに多い硬水対策に「食洗機専用の塩」の投入を忘れずに)
  • ドアパッキンのメンテナンス毎回ドアのパッキンを拭いて水漏れを防ぎましょう(そうだったのか、拭いてなかったぞ!)
  • ゴミフィルターのメンテナンス:毎回ゴミフィルターを掃除しましょう。
  • ニオイ軽減のためのメンテナンス:しばらく家を空ける時などは食洗機のドアを少し開けておきましょう。ニオイを軽減するために、運転前に食洗機の底に小さじ何杯かの重曹を撒きましょう
  • 食洗機の掃除をすることで寿命を延ばそう:食洗機を空にして蒸留酢((ホワイトビネガー)を入れたカップを上段バスケットに設置してワンサイクル運転しましょう(カルディなどで販売している200円くらいのハインツのホワイトビネガーディスティルが良さそうです)

今一度、食洗機に入れられないモノを確認しよう

  • アルミ製フライパン、フッ素加工フライパン:色が白くなり、フッ素がはげます
  • アンティークの食器、手描きの食器:模様がはげます
  • 鋳鉄製の鍋(ストウブ Staubやル・クルーゼ Le Creusetなど):錆びる可能性があります
  • 木製などのカトラリー:割れることがあります
  • 鉛クリスタル製グラス(バカラなど):割れる可能性があります
  • 釉が掛かっていない食器:割れる可能性があります
  • ナイフ・包丁:切れ味が悪くなります

まとめに代えて:イギリスのアプローチはちょっとアメリカとは違う

「食洗機はマストバイ!」のアメリカの姿勢とちょっと違って、いろいろ懐疑的なイギリスの方々です

「食洗機がキッチンに入るか」だの「そもそも食洗機に入れられないモノもあるよね」だの「水漏れセンサー」だの「メンテナンス方法」だの、意外とイギリスの方々ってちゃんとしているんですね(失礼すぎてすみません)

ボクもイギリス人にならって食洗機について今一度よく考えてみます

www.shirokumablog-renovation.com